悲劇は繰り返されるのか
私の体験したお金にまつわる体験のうち、記憶にある初めての悲しく怖い出来事は、小学四年生の時に起こりました。
父が友人の借金の保証人になり、その友人が雲隠れしたことで、毎日のように借金取りのおじさんが来たり、親戚が集まる中、父と母が土下座をしていたり、私自身は子供だったので詳しくはわからなかったのですが、普通ではないことが起こっていることだけは緊緊と感じていました。
家の中の暗い雰囲気や、両親が子供に聞こえないように小声で毎日のように喧嘩しているのは、気が重くつらかったです。父は心労がたたったのか病気になり入退院を繰り返すこととなりました。
借金は、親戚から集めたお金や父が跡取りとして引き継いだ土地のほとんどを手放すことで完済したようです。その経験があったため、私は結婚の際、夫となる人に「保証人にはならないで下さい」と結婚の条件として提示しました。
ずっとその約束は守られると思っていたのですが…。